小料理のどか屋 人情帖
息子千吉が兄とも慕う修業先の兄弟子の身に思いがけぬ出来事が…十歳になった跡取り息子は、浅草の祖父の長吉屋で修業。
大好きな兄弟子の益吉は、潮来から来た若き料理人。
故郷に店を出す夢が突然…旅籠付き小料理のどか屋の跡取り息子・千吉は満で十、数えで十二歳。
祖父の長吉が営む浅草の名店長吉屋へ修業に入ることになった。
長吉屋へは関八州から料理人を志す者が修業にやってくる。
長屋は三人で一部屋、兄弟子の一人は潮来から来た二十一歳の益吉、もう一人は房州館山の出で十五歳の信吉。
いちばん年若の千吉の修業が始まった……。
《本書に登場する小料理》・栗ごはん ・秋刀魚の蒲焼き ・鰈のみぞれ煮 ・焼き柿・大根牡蠣鍋 ・大豆飯 ・鰤大根 ・鯛茶 ・蛸の酒ゆすぎ・鮟鱇のどぶ鍋 ・呉汁の蕎麦水団汁 ・風呂吹き大根 ・筍穂先焼き
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