二宮繁盛記
あの子はニノちゃんが「大事に」思ってる相手の娘なんだろう?たった一日の臨時休業日。
毎年、二宮が礼服で向かう先は――。
辞職のきっかけになった事件から三年。
立ち飲み屋を営む二宮は高校生となったちひろと同居を続けているが、何にでも首を突っ込みたがるちひろを厳しくはねつけて以来、気まずい空気が漂っている。
それでもいつもの面倒事に巻き込まれているうち季節は過ぎ、年にたった一日の臨時休業日を迎えた二宮。
「お前はどっちに似たんだろうなあ…」好奇心を自制するちひろの眼前で思わず零した一言は自らに課した禁句で…。
ma2・装画
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