手習いの師匠・弦斎が住む長屋の大家が東洲斎写楽の浮世絵を手に入れた。<br />だが値が安すぎるうえに、落款が違っている。<br />版元の見立てでは、写楽の絵であることは間違いないというのだが……。<br />深まる謎のなか、「実は写楽は何者かに拐かされたのです」と、版元の主人・蔦屋重三郎が驚くべき秘密を打ち明けた! ミステリー仕立てで江戸の謎に挑む注目の時代小説第2弾!