監察官の見城志人は、刑事部捜査一課のエース・鳴海廉にほとほと手を焼いていた。<br />それというのも、初めての調査対象だった鳴海にあっさり尾行を見破られ、淫らなお灸を据えられてしまったことが原因だ。<br />「感じやすいんだな。<br />キスだけで、こんなになってる」――いいように弄ばれ三度もいかされた見城はその写真をネタに、以降の監察も軽くかわされる始末。<br />だが困るのは、鳴海がただの嫌な奴ではないことで…。<br />そんな折、警察内部を揺るがす事件がおき……。<br />