栄次郎江戸暦
大店の主に迫る凶刃!なぜ命を狙われたのか、いつまでも謎のまま…。
田宮流抜刀術の達人で、三味線の名手矢内栄次郎は、謎解きの鍵を握る男を追う。
だが何者かに先を越され、その男の口が封じられ……。
田宮流抜刀術の達人で、三味線の名手矢内栄次郎は、太物問屋『 和泉屋 』の大広間で開かれた会に地方として 三味を握っていた。
主人夫婦の舞台が終わり宴会に移る。
主の藤右衛門は、 額が広く顎の尖った男の言で庭に出た。
男は土蔵の前に立つ藤右衛門の背後に迫った。
匕首を手にして……。
目にした栄次郎は男の後頭部目掛けて小石を投げた。
栄次郎は男から匕首をもぎとり……。
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