九代将軍家重の側近・大岡忠光から示された、目安箱への連日の無記名の投書には「勅語奉答の儀の時、何かが起きる。<br />仮名手本忠臣蔵以上の事件になる恐れあり」とあった。<br />直参旗本千石、花輪家の次男坊・征史郎は「目安番」として、投書の裏を探るべく、将軍の弟・田安宗武の身辺から調べはじめた。<br />征史郎の剣と兄の目付・征一郎の頭脳が策謀を断つ!