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小説 牡丹灯籠

貴方がまたいらしてくださらなければ、私はきっと、死んでしまいますよ怪談と仇討ちの物語を捕物帖として再構築するシリーズ第2弾!浪人の荻原新三郎は、旗本飯島平左衛門の娘、お露と知り合って惹かれあうが、会えない日々が続き、ついには、お露は恋焦がれ死に、女中のお米も亡くなってしまった。
それから夜ごと、新三郎のもとに通ってくるお米とお露の幽霊。
経と如来像、札を授けられた新三郎はお露から身を守れたかのように見えたが、下働きの伴蔵の手引きにより、新三郎はお露に取り殺されてしまう。
しかし、そこには複雑な因縁と企てがあったのだ――こいつらの誰からもつきまとわれたくない/柳家喬太郎第1弾の「真景累ヶ淵」に続く三遊亭円朝の代表的作品でもある「牡丹灯籠」を近代文学研究家で作家の大橋崇行が小説化。
「お岩の四谷怪談」「お菊の皿屋敷」「お露の牡丹灯籠」と三大怪談の一つに数えられる本作であるが、実は怪談として語られているのは、前半の一部を切り抜いたもの。
本来の姿は愛憎と、主君の仇討ちにいたる複雑に入り組む物語である。
本書では「牡丹灯籠」全体を余すことなく小説化している。
実力派落語家の柳家喬太郎が監修をする。
松浦シオリ・装画




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