土方歳三事件簿 神命党始末。30分で読めるシリーズ
さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度)【書籍説明】元治元年(1864)六月、祇園祭を間近に控えて、京の街々はいつにも増して賑やかだった。
祭見物の客が諸方から集まって来る。
今年は特に浪士の姿が目立つ。
昨年八月の政変で長州藩は御所の警護の任務を解かれ、急進的な反幕派の公卿とともに京を追われた。
だが、桂小五郎・品川弥次郎ら長州藩士は肥後や土佐など各地の急進的な尊王攘夷を叫ぶ浪士達ともに、京で反幕活動を続けた。
五月半ば過ぎ、新選組副長土方歳三はとんでもない企てを知った。
「烈風の日を選んで御所の風上に火を放ち、騒乱に紛れて主上(天皇)を長州へ御動座奉る」というのである。
王城警護の任に当たる新選組としては、何としてもこの陰謀を阻止しなければならない。
そうした中で、連続通り魔事件が起きた。
歳三は通り魔の正体を突き止めるが、捕縛する前に通り魔は人質を取って立て籠もった。
歳三と総司は、隣家の古道具屋桝屋の屋根から侵入して人質を救出しようとする。
だが、歳三は桝屋の中で意外な物を見てしまった。
歳三は人質を救出できるか?反幕浪士の陰謀を未然に阻止できるか?幕末最大の戦闘「池田屋騒動」へ、事態は動いていく。
【目次】通り魔薬屋又助肥後訛り目撃者とろ松人質閉じ籠もり救出古高俊太郎拷問配膳屋喧嘩師の勘池田屋襲撃死闘の果て
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