立て続けに起きる不運には理由がある。<br />燈太郎のそれは背中に憑いている靄のせいだと明里は睨んでいた。<br />修繕あかしの主人・燈太郎の身に起きている立て続けの不運の数々は、きっとその背中にまとわり憑いている黒い靄のせいだと、明里は疑っている。<br />ある日、燈太郎の小・中学校の同級生の依頼で開かずの金庫の修理に同行することになったのだが……。<br />
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