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官能文学電子選集 清水一行『姦触時代』

鍬原は銀行員。
上司の命令で預金獲得のノルマを達成するために、有閑マダムたちの性の欲求を満たすことに……。
鍬原?三(らいさん)は京王銀行中野支店の預金係副長。
33歳、独身。
身長179センチ、体重79キロの頑丈な体つきに好色な女たちは舌なめずりするほどだ。
上司の命令で預金獲得のノルマが課せられているのだが、よりによってかつて鍬原が担当していた団地の有閑マダムたちが集団で定期預金を解約すると騒ぎ始めた。
それを阻止するために身体を張った「営業」に精を出すことになる。
「レターフレンド」という呼び名の’マン拓交信’など奇想天外なものばかり。
さらに艶福家の父親に複数の愛人がいたのだが、そのうちの一人である銀美には父に内緒で高校生のときに筆下ろしをしてもらった経験を持つ。
そして十数年後、今度は銀美の娘・佳津子が「1000万円預けてもいい」と言い出しついに関係を持つことになる。
つまり親子どんぶりだ。
この他にも、銀行の同僚の美人妻を寝取ったり、父親の別の愛人から「便秘解消のため」にセックスをせがまれるなど、まさにパンツを穿く暇がないほどの享楽人生を送るのだった。
城山三郎や高杉良と並ぶ経済小説の大家が官能小説に挑んだ意欲作。




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