官能文学電子選集 川上宗薫『肌色あつめ』
これまで快楽のために女性たちをむさぼり食ってきたバンドマスターの大町とドラマーの秋山。
相変わらずではあるのだが、ついに真実の愛にめざめる。
大団円に終わるかと思いきや、最後の最後に大どんでん返しが待っていた。
秋山は夏山書房の成田と共に連れ立って北海道に趣いた。
踊り子の五島美代を追いかけてのことだった。
もちろん、そこに辿り着くまではさまざまな女性とのアバンチュールを楽しむわけだが、五島美代と再会して自分の本当の気持ちに気付き、求愛を申し込む。
なんと五島美代は処女だった。
しかも名器の持ち主でもあった。
すっかり、五島美代に溺れた秋山は結婚を申し込む。
そして、大町もまた花野りえに心を奪われていた。
しかし、かつて関係を持ったりえの姉であるふゆのの執拗な妨害を受ける。
ふゆのに話をつけ、ようやくりえと結ばれた大町は驚いた。
これまで抱いたどんな女よりも凄まじい快楽に襲われたからだ。
りえにメロメロになった大町はやはりりえに求婚する。
しかし、ある大町と関係のあった板倉弓子が起こした’事件’でりえは自分の本性に気付き、大町の元から去ることを決意する。
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