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高橋和巳・高橋たか子 電子全集 第1巻 高橋和巳 小説1『邪宗門』ほか

晩年の長編『きれいな人』『巡礼地に立つ』『墓の話』『過ぎ行く人たち』に、14の短編(うち7編は未発表)を収録。
2003年から2009年にかけて発表された長編『きれいな人』『巡礼地に立つ フランスにて』『墓の話』『過ぎ行く人たち』に加え、「群像」に断続的に発表された短編6編と、それに続く未発表の短編7編等を収録した一巻。
『きれいな人』(2003年6月刊)は、『亡命者』『君の中の見知らぬ女』に続く大河小説3部作の最終作として、フランスを舞台にしたキリスト教的テーマで描かれた歴史小説で、第45回毎日芸術賞を受賞。
『巡礼地に立つ フランスにて』(2004年11月刊)は、『土地の力』の続編として書き下ろした「霊的著作」作品。
『墓の話』(2006年4月刊)は、「群像」に5回にわたった発表された「短期連作という型」の長編。
『過ぎ行く人たち』(2009年6月刊)は、1980年以後のフランス体験の集大成として、ブノワというフランス人の少年を18年間にわたって探し歩く物語で、執筆時、たか子は72歳、生前最後の著作である。
また、単行本未収録の短編として「假の家」「遠い水、近い水」「二つの、お話」「この世の底にいて」「終りの日」「あこがれ」「空(そら・くう)」の7編と、没後に発見された手書きの未発表作品「顔」「物の力。
あるいは、独身者」「庭」「メモ。
あるいは思い出のごとく」「あの頃」「レミニッサンス」「或る近くて遠い迷路」の7編も併録する。
解説と解題は、生前のたか子と交流のあった文芸評論家・山内由紀人氏が担当。
付録として、未発表短篇7編の生原稿(一部)等を収録。
※この作品は一部カラー写真が含まれます。




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