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P+D BOOKS 武蔵野インディアン

武蔵野を題材にさまざまな明と暗を描く。
「おい、日清戦争の前の年まで、今の東京都下は神奈川県だったのを知っているか。
……都下という言い方、いかにも東京白人の発想だ。
植民地扱いじゃないか」関東大震災後に郊外に移ってきたサラリーマンの子・太田久雄は、武蔵野にルーツを持つ中学時代の友人たちからそう指摘される。
彼らは自らを「武蔵野インディアン」と称し、地に足がついておらず「紙とインクの世界しか知らない」都会の’白人’とは一線を画する存在だというのだ――。
武蔵野を題材に、都会と地方、戦前と戦後、保守と革新といった、さまざまなコントラストを見事に描出した珠玉作。




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