瞳さんと
直木賞作家・山口瞳夫人が初めて明かす「本当の瞳さん」。
2人は昭和21年に、開設されたばかりの鎌倉の学校で出会った。
大恋愛の末、2人は結婚。
小さな出版社の編集者だった夫はその後、サントリーの宣伝課に転職する。
大企業に入れたことで安穏とした、小市民的な生活を手に入れることができたと妻は安堵していた。
ところが、週末の夜に社宅の寝室兼居間で書いていた『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞。
作家に転身し、安穏とした生活が一転する……。
19歳と18歳で出会ったときから別れまでを、妻しか知りえないさまざまなエピソードをまじえつつ、夫がそのとき何を悩み苦しみ、何を喜んだのか――妻の視線で直木賞作家・山口瞳の素顔を綴った。
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