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やましいゲームの作り方

大人気敏腕ライター『中田ろみ子』登場!!ペチペチペチペチ。
いつもなら気にも留めないキータッチの音が、今は耳にうっとうしいほどまとわりついてくる。
自分が神経質なのは知ってるけど理由はそうじゃない。
二人の年上の女性に挟まれて、その真ん中でずっと沈黙に耐え続けているせいだ。
株式会社ソフトマシーン。
その事務所の片隅にある本来なら一人で作業するその中に、三人の人間が肩を並べてる。
右に、平栗さん。
左に、中田先生。
いったいどういう罰ゲームだろう。
しまった、と思っておそるおそる中田先生の方に振り向く。
――ほんのちょっと半目になるだけで、人の表情ってこんなにも冷たくなるんだ。
そんなふうに、じとーっと中田先生は僕を見ていた。
「チッ……ろみ子からの質問。
それは『あっ、また美しい中田先生がうるせーこと言いそう』の『あっ』? 『あったまくんなあ、いちいちこの美しい中田先生ったら小姑みたいによう』の『あっ』?」 ところで選択肢が二つあってどっちにも地雷が埋まってるのが見え見えなとき、人はどうしたらいいんだろう。
僕が、中田先生、そして平栗さんまでも巻き込み、シナリオリテイクをしている理由とは!?お仕事モード全開の第二巻!!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。


#SF



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