さびしがりやのロリフェラトゥ
「変猫」のさがら総が贈る、新青春エンタ!ぼくらの学校には、血を吸いつくす吸血姫がいる――。
クラスメイトたちのあいだでまことしやかに囁かれる噂は、真実だった。
理想と現実のバランスに苦悩する高校生作家、常盤桃香は深夜の旧校舎で怪異と出会い、風変わりな姫とおかしな会話を紡ぐことになる。
「汝、無礼である。
如何なる理由でここを訪れるか?」「おでんを作ったので」「……おでん?」「こんにゃくもあります!」「……こんにゃく?」けれど、ふたりの奇妙な友情は、死体の出現をもって終わりを告げた。
常識人的いじめっ子、自爆系宇宙ロボット、そして‘正義の味方の敵’のぼく。
優雅なる吸血姫を取り巻く人間関係は多角的に入り組んで、表と裏が混じりあい、複雑怪奇な青春群像劇を織り成していく。
「だれもが静かに平和に暮らすだけの話を書きたかった」「いいかな? だれもそんな話は読みたくないんだ」――これはぼくたちの悩みを笑い飛ばす物語だ。
そして、ハッピーエンドになるべき物語だった。
『変態王子と笑わない猫。
』のさがら総が挑む、新機軸の黄昏ロリポップ! 誰にも先が読めない青春ミステリアスコメディ、開幕!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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