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黄色い虫 ―船山馨と妻の壮絶な人生―

命がけで作家の夫を愛した妻の壮絶な記録。
「一緒に死のうと思ったわけでもないだろうに、同じ日に寄り添うように亡くなった。
幸せな夫婦だったと思います」(本文中の渡辺淳一氏の証言より) 急逝した太宰治のピンチヒッターとして急遽、新聞連載を執筆することになった船山馨は一躍売れっ子作家となるが、その激務をこなすためにヒロポンに溺れてしまう。
元編集者の妻・春子もまた彼とともに中毒になり、なりふり構わず借金を重ね薬物を買い漁った。
ふたりは恩人・林芙美子の死をきっかけに薬物を絶つが、馨の作家としての評価は地に墜ちる。
それでも夫の復活を信じる春子は、人生の汚れ役を一手に引き受けながら家族を守るために奔走する。
昭和の時代を壮絶に生きた作家と、その妻の破天荒な人生を克明に描いたノンフィクション。




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