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尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

遺族が辿った不屈の物語1985年8月12日。
航空史上未曽有の悲劇。
遺族の悲しみと苦しみは想像を絶した。
なんの予兆もなく突然、愛する者を奪われた家族たちは、うろたえ、動揺し、泣き叫び、茫然となった。
父を失った「息子」たちは、やがて「父親」となった。
ノンフィクション作家・門田隆将は思った。
「あの、寡黙な男たちこそ、何かを後世に伝える義務があるのではないか」――。
<私は、今は「父親」となった当時の「息子たち」を訪ねる作業を始めた。
それは決して愉快なものではなかった。
訪ねていっても、胸の内を吐露してくれる男たちはむしろ少なかった。
今なお、自らの内面を「語る」ことに納得ができていない男たちの方が多かったのだ>(「はじめに」より)しかし、何人かが取材に応じてくれた。
彼らは四半世紀という長い年月を経て、苦悩と悲しみを克服していった。
哀しみの「時」は、いつまでその針を刻み続けるのだろうか。
最愛の人を事件や事故で奪われた家族は、どうやって絶望を克服できるのか。
本書で取り上げる5つの「父と息子の物語」に、そのヒントがある。
『風にそよぐ墓標』、待望の電子化。
2012年10月、WOWOWにてドラマ化!




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