風に乗りて歩むもの
謎の少女‘石ころ(グラニット)’と老タクシードライヴァーのセンチメンタルな逃避行。
私立探偵兼タクシードライヴァのボギィは、旧知のアローニ警部からある東洋人少女の護送依頼を受ける。
「行き先は言えない」と警部に言われ、毒舌を吐きながらボギィはその寡黙な少女を乗せ、とりあえずタクシーを走らせていると、突然、何者かの襲撃。
少女は命を狙われている? なぜ……? 少女は何も語らない。
何もわからぬまま「見えない敵」から逃亡を続けるうちに、ふたりの間にはいつしか不思議な絆が芽生え始め……。
原田宇陀児(はらうだる)、渾身のオリジナル長編デビュー作!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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