なにもないことが多すぎる
死の前では、みんな童貞だ。
ビートが必要だ。
ぼくたちを躍動させるいいビート。
それに詩だ。
くだらない詩は捨ててしまえ――。
ボブ・ディランの遅れてきた熱狂的信者であるぼくは、バンド活動に励み、自己表現を模索するそこらへんにいる高校生だった。
やがて、原因不明の十代中心に男子ばかりが死に至る奇病が猛威を振るう。
まだ人生を始めたばかりのぼくは、隔離された病室でこんな世界にしてしまった大人たちを呪詛する。
でも、それだけではクールじゃない。
ぼくはかつてのバンド仲間たちとある行動に出る。
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