P+D BOOKS 小児病棟・医療少年院物語
モモ子と凜子、真摯な看護師を描いた2作品。
『小児病棟』は、第1回読売「女性ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞優秀賞を受賞し、テレビドラマ化された作品。
主役の看護婦(当時の名称)・モモ子役を桃井かおりが演じ、大きな話題となった。
病気や障がいをもった乳幼児の看護に奮闘しながら、次第に子どもたちと心を通わせていくモモ子。
ある日、手足を欠損して生まれ、両眼も失ったタロウの担当となる。
個人的な感傷は、医療現場では封印すべきなのか――。
『医療少年院物語』は、著者が15年の歳月をかけて取材執筆した渾身の作。
現場を訪れては「これは、とても書けない」と何度も挫折しそうになったという。
不良仲間との万引きにはじまり、窃盗で捕まりノイローゼとなっていった少年や、テレクラで売春を重ね妊娠した少女など、看護婦と職員が苦悶しながら彼らとの交流をはかっていく。
それは、何故彼らが非行に走ったのかという、問題の根源を知ることに繋がっていく。
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