銀しゃり
深川に生きる男たちの仕事、人情、心意気。
寛政の江戸深川に「三ツ木鮨」を構えた鮨職人・新吉は親方から受け継いだ柿鮨(こけらずし)の味と伝統を守るため、日々精進を重ねていた。
職人の誇りをかけて、満足のいく仕事をする。
それが新吉の信条だったが、ふとしたきっかけで旗本勘定方祐筆・小西秋之助の知己を得る。
武家の借金を棒引きにする「棄捐令」に思い悩む秋之助との間に、互いの生き様を通して生まれる男同士の信頼感。
住む世界が異なろうとも、そこには己れの仕事に命を燃やす男たちの熱い心意気があった。
長屋に暮らす仲間たちと織りなす<笑いあり涙あり>の時代小説。
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