最後に咲く花
男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。
投資信託専用の運用会社に勤める40歳目前の永江は、離婚後、あるきっかけで、大学時代の同級生・由希と出会う。
10数年ぶりの再会。
季節が巡るように、お互い気になる存在に変わっていくが、由希は心肺を病んでしまう。
そして永江に「これ以上苦しみたくない」と、自殺幇助を願い出る。
永江には、20代の恋人・沙織がいたが、由希といる時間のなかに「かけがえのない瞬間」を見いだすようになる。
そんななか、友人で建設会社副社長の波佐間が、単身山に登ったまま妻子を残して連絡を断ってしまう。
彼を捜すべく山に向かった永江は、ある事に気付かされる。
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