天涯孤独、自由奔放――少女の成長物語舞台女優だった母を事故で亡くし、天涯孤独の身となった17歳の桂子(かつらこ)。<br />母のあとを継ぎ、自らも役者として生きることを決意する。<br />‘ここでないどこか’を目指してタビ(=旅)に出た桂子の魂は、数々の男と交わりながら、自由奔放に羽ばたいてゆく――『感光生活』(2004年)で野間文芸新人賞候補、『タタド』(2007年)で川端康成文学賞受賞の著者が少女の成長を描いた、長編小説。<br />