海が見える家
のこされたのは、丘の上の海が見える家。
苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。
働き始めて一ヶ月で辞職した。
しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。
そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。
孤独死したのか。
どんな生活を送っていたのか。
仕事はしていたのか。
友人はいたのか。
父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。
はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。
そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。
「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!
更新中です。しばらくお待ちください。