21グラムのタイムトラベラー
僕の前に現れたのは、未来からきた君の幽霊。
梅雨のある日。
小学生のすばるは学校の近くで、未来からやってきたという若い女性の幽霊と出会う。
アイハラコトナという名を名乗る彼女は、なぜかすばるのことをよく知っていて、「変わらないね、すばるくんは」と微笑んだ。
そして彼女はすばるに言った。
今日、クラスに相原琴奈という子が転校してくる。
でも、その子と仲良くしないでほしいの――。
だが、琴奈がすばると同じ飼育委員になったことで、すばるは琴奈と親しくなっていく。
その後も、中学、高校、大学と、成長していくすばるの前に、時々思い出したようにふと現れる幽霊の彼女。
相原琴奈の未来が幽霊の彼女だとしたら、相原琴奈は若くして死ぬということなのだろうか――?メディアワークス文庫デビュー、青春小説の旗手による泣ける青春ミステリー。
どこまでも透明(ピュア)なラブストーリー!
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