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口中医桂助事件帖

いよいよ大詰め、シリーズ第15作! 桂助の治療処〈いしゃ・は・くち〉に、骨董屋の隠居、上川屋啓右衛門が看取女の真穂とともに治療に訪れた。
その後、実は痛みを抱えた真穂を治療した桂助の処で、彼女が休養することになる。
真穂は、桂助の元で手伝いをするようになった。
品川の宿で、簀巻きにされた男の骸が発見された。
死体を検分した桂助は、その人物が自分が治療したことのある千住品三郎という侍だったことに気づく。
品川では、その前後でツクヒ(破傷風)で亡くなった男が往来で見つかり、その男を焼いた伝助や、はぐれ馬も亡くなっていた。
品三郎の遺体を戻そうと、千住家を訪ねていった桂助は、その真相を突き止めようと約束する。
そして、投げ込み寺で見つかった八つの死体は、寺の知らぬところで埋葬されており、全ての遺体に歯がなかった。
調べを進めると、この一連の事件にさる藩が関わっていることが判明。
そして、行方不明になっていた志保の消息が! 桂助は、志保を助け出そうと決心するのだった――。




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