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ギロチンハウス ?課長 榊江梨子の逆襲?

リストラ社員が会社の闇を暴く痛快ミステリ。
精密機器会社・京都クルミ製作所の「セカンドキャリア戦略室」。
その実態はリストラ小屋、通称「ギロチンハウス」。
突然そこに異動となった経営企画部第二課課長・榊江梨子・42歳、営業一課課長代理・下島裕二・52歳、総務部五係係長・勝見亮・30歳の3人。
納得がいかない3人がその直後に起こったある事件を調べていくと、徐々に会社の闇が明らかに。
社内不倫、不正経理、派閥争い、盗聴、裏切り…。
崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。
第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞後、著者が初めて書き下ろした痛快リベンジ・ミステリ小説。
──ギロチンハウス。
(中略)あそこに押し込められた社員は、ときが経つにつれて、目は虚ろに、動きは緩慢になり、やがて生きる屍のようになっていく。
──私があそこに……?全身から血の気が引いた。
しかしすぐに、いくらなんでも──、と思い直した。
──これまで、社内の誰にも文句を言わせないぐらいの実績を上げてきた。
こんなことぐらいでリストラなどされるはずがない。
「冗談じゃない」 こみ上げる怒りを抑えるために、江梨子は、両手の拳を固く握りしめた。
(プロローグより)




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