付添い屋 六平太
あの付添い屋が帰ってきた! 新章開幕!第一話 春雷秋月六平太は付添い屋をやめ、相良道場師範代を務めていた。
ある日、飛騨屋母娘と舟遊びに出たところを破落戸に絡まれ、これを撃退。
だが噂を聞いた口入れ屋に「隠れて付添い屋をしていたのか」と詰め寄られる。
一方、十五歳になった穏蔵は八王子から江戸に出てきたが、肌に合わず奉公先を飛び出していた。
第二話 女医者師範代を返上した六平太へ、中条流女医者かつ枝に付添う仕事が舞い込んだ。
診療の帰り、外塀に貼られた姑獲鳥の札に、かつ枝は顔色を失った。
そのころ、森田座の役者、河原崎源之助が行方不明になっていた。
第三話 鬼の棋譜妙な男が市兵衛店を窺っているらしい。
気になりながらも六平太は平岡宗雨の付添いへ出向く。
将棋の才能に恵まれた宗雨だったが、態度が慇懃だと世間からの評判は悪かった。
第四話 一両損穏蔵は甚五郎親分の下で働きたいという。
二人を引き合わせた六平太は、音羽での騒ぎを耳にする。
灰買いの女が集めた灰の中から高価な菩薩像が出てきたのだ。
持ち主を探すため、六平太は町に噂話を流す提案をする。
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