ふたたび蝉の声
いろいろあるけど、前に進もうと思う。
五十歳を目前に控えた進は、役者という職業を細々と続けながら、東京で暮らしている。
最近ようやく順調に仕事が入るようになったが、娘と妻のいる家庭内では、どうにも居心地の悪さを感じるようになった。
ときどき、ふと漠然とした不安を感じることがある。
これから自分たちはどうなっていくのか……。
故郷で一緒に育った姉、友人。
老いていく父と母、そして今の家族、妻と娘。
進の人生に関わる様々な人がいる。
そして、それぞれがひとりひとりの人生を生きている。
でも、どこかで重なり、繋がり、そしてお互いの人生に何かのきっかけを与え続けていく――。
‘人生は、長いようであっという間’翻弄され、迷いながらも家族や人生と向き合い、懸命に生きる人々を描いた群像小説。
【著者より】小説『ふたたび蝉の声』は54年間生きてきた自分の人生観、家族や友人等、いろいろな想いを込めて書いた群像劇です。
知り合いの誰かと誰かを足して創った人物もいれば、まったくの想像で創った人物もいたり……。
楽しみながら、噛み締めながら書きました。
是非、ご一読ください。
内村光良
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