口中医桂助事件帖
大人気シリーズ、ついに感動の最終巻! 横浜の居留地で虫歯の治療に行くという妹のお房の話を聞き、桂助と鋼次も同行していった。
そこでウエストレーキの治療を目の当たりにする。
エーテル麻酔を使って痛みのないようにし、機械で穴の深い虫歯を取り除いていった。
歯を抜かずに残す最新の技術を初めて目にした桂助は、感無量だった。
宿泊先のキングドン商会ではキングドンが殺害され、彼が阿片の密売をしていることが判明した。
ウエストレーキからは、日本の木匠義歯の優秀さと医療用以外で阿片が日本に広がらないようにと訴えられた。
「もっと前に出て、やりたいことをやりたい。
」と感じる桂助。
染井の四季楽亭には志保らしき女性を見つけられず、心中を装って同心の友田達之助と亡くなっていた女性も、志保ではなかった。
友田が阿片の密売の大本に迫っていたことを知り、桂助はその真相に迫っていく。
元御側用人の岸田正二郎や父の長右衛門とともに真相が明かされたとき、藤屋が幕府の重大な役割を果たしていたことも判明した。
そして、志保とも無事再会した。
桂助は志保や鋼次一家とともに、新たな世界へ旅立つのだった――。
人気時代小説シリーズ、堂々の完結!
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