しずり雪(小学館文庫)
人生の哀感を描き感動に溢れる時代小説集。
老中・水野忠邦の改革が始まり、苛烈な奢侈取り締まりで江戸庶民の心も暮らしも冷え切っていた。
幼なじみの小夜と所帯を持ったばかりの蒔絵職人・孝太も、すっかり仕事が途絶え、苦しんでいる。
そこへやはり幼なじみの親友が、ご禁制の仕事を持ち込んできた――。
切ないほどの愛、友情、そして人情。
長塚節文学賞短編小説大賞を受賞した『しずり雪』ほか、短篇三編を収録。
珠玉の時代小説はどれをとっても人生の哀感に心が震える。
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