浅草ばけもの甘味祓い
陰陽師な女子社員の上司は京都から来た鬼? 浅草の会社で働く永野遥香は、もう一つ、内緒の仕事を持っている。
それは浅草の町を守る『陰陽師』の一族としての仕事。
毎晩会社帰りに町を見回り、治安悪化の原因になる怪異を〈甘味祓い〉で祓っているのだ。
昼は会社員、夜は陰陽師として忙しく働いていたある日、遥香の職場に京都支社から新しい係長がやってきた。
彼の名は長谷川正臣。
イケメンかつ有能で独身の長谷川の登場に、色めきたつ女子社員たち。
互いをライバルとみなして火花を散らせる中、遥香は長谷川を見た瞬間に胸が激しく高鳴って、彼以外何も見えなくなる。
……これって、もしかして恋!? いや違う。
遥香は気づいてしまった。
この気配は強大な邪気。
彼は人間じゃない、最悪最強の‘鬼’だ……!! 遥香が陰陽師だと気づいているのかいないのか、なぜか好意的な態度をみせる長谷川係長。
そんな彼に振り回されながらも、なんとか鬼に対抗すべく甘味祓いを仕掛ける遥香。
だが、遥香の行動が他の女子社員には『抜け駆けのアプローチ』に見えて――!? 浅草を舞台に、兼業陰陽師の女子社員と京都からやってきた鬼(ホンモノ)上司がスリリングなバトルを開始!? 危険なラブコメディ!
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