山岳捜査
容疑者だって死なせない。
信州刑事、誕生。
「山はおれたちが護らなければならない聖域だ」長野県警山岳遭難救助隊に所属する桑崎祐二は、鹿島槍北壁からの下山途中、谷あいに倒れている人物を発見する。
すでに死亡していたその女性の首には、索条痕と吉川線があり、他殺死体だと認められた。
しかし桑崎らをヘリコプターに収容する直前、雪崩が発生し、死体は飲み込まれてしまう。
桑崎は、死体を発見する前日、同じ場所で不審な三人組を目撃していた。
さらに、三月の気温の上がる時期にも関わらず、死体は完全凍結していた。
三人組と女性との関係は? なぜ死体は凍ったまま発見されたのか。
吹雪の北アルプスでの壮絶な捜索行。
その果てに明かされた真実とは──。
山岳小説と警察小説の面白さを融合した著者新境地のミステリー!
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