COMIC
GAME
G動画
G写真
ラノベ
通販
いいね
Rank

父のおともで文楽へ

父と私と文楽。
共感度100%の家族小説。
母の3回忌の法要で、佐和子は実家を訪ねた。
久しぶりに顔を合わせた父・敬一郎から文楽を観に行こうと誘われる。
仕事が休みの土曜日、小学生の娘・梨々花は別れた夫・義彦との面会日で家にない。
「面白いぞ」と敬一郎は言うが、半信半疑で国立劇場へ向かった。
演目は『心中天網島』だった。
天満で紙屋を営む治兵衛が曾根崎新地の遊女と恋仲になり、妻子を捨てて心中するという筋書きだ。
治兵衛は、妻のおさんへの未練も断ち切れず、遊女の小春との心中も踏ん切りがつかない。
佐和子はまったく共感できなかった。
そんな佐和子に、「また付き合え」と敬一郎は言った。
ニューヨーク州の弁護士資格も持ち、アメリカで仕事をする予定の義彦が、梨々花を連れていきたいと言い始めた。
佐和子は梨々花を手放したくないが、契約社員としての収入は多くなく、夫からの養育費に頼る身だ。
そんな中、敬一郎から検査入院をすると連絡が入る。
37歳でシングルマザー、派遣社員の佐和子には、精神的にも経済的にもゆとりは少ない。
公私に亘って、課題が山積みだったが……。




ユーザレビュー
  • 0
  • 0
  • 0



ライトノベル・小説
©LOQUY 2018-2024 AllRight Reserve.