私はあなたの記憶のなかに
角田ワールド全開!「記憶」をめぐる小説集。
<「さがさないで。
私はあなたの記憶のなかに消えます」と言って姿を消した妻をさがす旅に出る僕>――(表題作)。
<初子さんは扉のような人だった。
小学生だった私に、扉の向こうの世界を教えてくれた>――「父とガムと彼女」。
<K和田くんは消しゴムのような男の子だった。
他人の弱さに共振して自分をすり減らす>――「猫男」。
<イワナさんは母の恋人だった。
私は、母にふられた彼と遊んであげることにした――「水曜日の恋人」ほか4篇。
角田光代の小説世界を存分に味わえる読み応えたっぷりの小説集。
※この作品は単行本版『私はあなたの記憶のなかに』として配信されていた作品の文庫本版です。
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