P+D BOOKS 暗い流れ
性の衝動と窮乏生活をあけすけに綴る傑作。
大正時代の北海道を舞台に、貧しい家庭に育った〈私〉が、少年から青年になるまでの紆余曲折を描いた自伝的小説。
幼いころからひそかに恋心を抱いていた「姉や」のシモがなぜか家を出ていき、やがて父の子を出産する。
ショックでしばらく疎遠になっていたが、やはり気持ちが抑えられずに会いに行くと、シモは〈私〉を心身ともに受け入れてくれる――。
〈私〉と家族の性生活や厳しい暮らしを、赤裸々に、かつ独特の歯切れのいい筆致で綴る傑作長編。
第9回日本文学大賞受賞作。
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