金環蝕
政財界を巻き込む疑獄事件の真相を暴けるか。
総理官邸と電力開発会社、建設会社が描いた巨大ダム建設をめぐる錬金の仕組みは、入札時にリーズナブルな額を提示した業者を失格させることで完成。
突出して高い額で入札した竹田建設が請け負うことになった。
その結果、官邸には巨額のカネが献金という名目で還流し、関係者らは歓喜の声を上げたが、突然総理が病に倒れてしまい、歯車は逆回転を始める。
無頼派の国会議員・神谷直吉は、政財界の裏情報を握る石原参吉、政治新聞社の古垣常太郎の協力を得て、国会の場で不正を暴こうとするが……。
実際の事件を題材として社会派作家・石川達三が描いた名作の完結編。
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