P+D BOOKS 伸予
元女性教師と教え子の恋の結末は――。
「わたしはね、善ちゃんのお嫁さんになりたかったんだ、これでも」 女学校を出たばかりの教師・伸予は、教え子で中学三年生の善吉に恋心を抱いていた。
卒業後は交流が途絶え、伸予は許嫁との結婚と死別を経験し、最近は趣味に没頭する日々を送っていたが、教師仲間からの情報で善吉の消息を知り、再会を果たす。
中年になってなお、少女のような純粋さを保っている伸予と、どこか冷めた雰囲気を漂わせている善吉。
二度目の逢瀬でついにふたりは結ばれるが――。
第79回芥川賞を受賞した表題作のほか、第37回文學界新人賞受賞作「ぽぷらと軍神」、「清吉の暦」の全三編を収録。
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