かぎ縄おりん
かぎ縄を武器に、おんな目明かし大活躍! 父、嘉平治の跡を継ぎ目明かしとなったおりん。
『駕籠清』の番頭で祖母のお粂は孫娘に店を継がせようとするが、おりんは股引に着物を端折った鯔背な装りで町を飛び回っている。
ある日、叔父で売れない絵師の太郎兵衛がやってきた。
書画会を開くと嬉しそうに言う。
しかしおりんが訪ねるとそこには誰もいない。
太郎兵衛は絵も金も騙し取られ、行方をくらましてしまう。
(第一話「初手柄」)。
駕籠舁き人足が斬られた事件。
残された駕籠には『駕籠清』の焼印が。
男たちは『駕籠清』の空き駕籠を借りて商売していた(第二話「幽霊坂の女」)。
浜松町の親分を訪ねた嘉平治とおりん。
消息を絶って一年になる『香霖堂』の当主を捜してほしいと頼まれる。
話を聞きにいくと、怪しげな拝み屋が現れて……(第三話「化けの皮」)。
突如おりんの前に現れた、幼馴染みの参次。
十年前、他所へ移り住んだが、すぐに家を出てしまった。
そこで、行方知れずとなった妹を捜してほしいという。
だが、おりんはその腕に入墨が入っているのを見てしまった。
十手持ちとして手を貸すことに悩むおりんだが、捜索に乗り出す(第四話「幼馴染み」)。
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