蟲愛づる姫君の婚姻
最強姫君・玲琳、またもや事件の容疑者に! 大国・斎から新興の魁国王・楊鍠牙のもとに嫁いで早八年。
変わり者の《蟲愛づる姫君》こと斎の第十七皇女・李玲琳は二十三歳になっていた。
双子の皇子と皇女にも恵まれ、夫婦もとりあえずは円満……という日々だ。
そんな中、臣下である雷真の母親・夏泉から、蠱師としての玲琳に会いたいとの申し入れがあった。
興味をおぼえて雷真の故郷へ向かった玲琳は、夏泉から「息子に惚れ薬を飲ませてほしい」と頼まれる。
どうやらこの母親は、許嫁に近づかない息子に業を煮やして、玲琳に強引に呪って欲しいらしいのだ。
しかし、雷真の許嫁の珠理は、お世辞にも素行がいいとは言えない娘だった。
何人もの男と付き合いながら、結婚だけは絶対に雷真とするのだと言い切る珠理と、それを全力で拒否する雷真。
もとより色恋沙汰は苦手な玲琳は、この複雑な関係の従兄妹たちの間に挟まれ、身動きがとれなくなる。
そうこうするうちに夏泉が急死する。
どうやら毒による死亡ということもあり、その現場に居合わせていた玲琳が真っ先に疑われてしまう。
果たして玲琳は自分にかけられた嫌疑を晴らすことができるのか……? 大人気《むしめづ》シリーズ、ついに新章第2弾!!
更新中です。しばらくお待ちください。