図書館は、いつも静かに騒がしい
就職活動で挫折し、半年間ひきこもっていた23歳の菅原麻衣。
偶然見つけた区立詩島図書館の求人に応募したところ、あっさりと採用される。
いざ出勤してみると、本を手放したくないと泣きじゃくる女性や何でもミステリーにしたがる男性、妙な歌を自作するおはなし会が得意な主婦など、同僚は変人ばかり。
これまで図書館に興味がなかった麻衣は周囲の情熱に後ろめたく思いながらも、仕事を通じて来館する人々と触れ合ううちに自分の気持ちが変わっていくのを感じ――。
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