僕の弓は誰にも負けない――弓道家元に養子入りし、後継者として身を捧げてきた尊は、ある日、石堂颯と名乗る青年と出会う。<br />人なつこく飄々としながらも、颯は、自分こそが家元の血を引く正当な後継者だと宣言する! しかも、愕然とする尊に「俺が本当に欲しいのはおまえだ」と告げてきた! 地位も将来も奪ったくせに、僕まで手に入れようというのか――颯という名の嵐もと、運命が動き出す。<br />※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。<br />