高校時代に牡丹の新品種作出に成功した早熟の天才――大学で牡丹の交配を研究する野添智史(のぞえさとし)は、一つ年上の大学生・齋木凌(さいきりょう)に一目で気に入られてしまう。<br />本業は実は新進気鋭の華道家の齋木は、新興松葉(しょうよう)派の御曹司。<br />「おまえの作る花は俺のものだ」と当然の権利のように口説いてくる。<br />密かに研究に行き詰まっていた智史は、齋木の力強い作品に、感性と官能を刺激されていき…!? ※口絵・イラスト収録あり