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僕が愛した逃亡者

十五歳の朱砂(あすな)の唇を無理やり奪ったのは、指名手配中の逃亡者だった――。
片田舎のローカル電車。
突然現れた背の高い男。
そして、温かい男の唇。
それが朱砂に鮮烈な印象を与えた稲月真男(いなつきまさお)との出会いだった。
その後、朱砂の通報で稲月は逮捕される。
七年後、二十二歳になった朱砂の前に再び稲月が現れた。
怯える朱砂をよそに、稲月は勤務先を告げるだけ…。
復讐にきたのか、それとも…!? ※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。




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