扉の向こうの囁き、回廊に響く遠くの足音――どんな微かな物音も拾う、うさぎの耳が生えてしまった!! 衝撃の変化に動揺する王子フェインの元に駆け付けたのは、長年想いを寄せる若き子爵アルベルだ。<br />「些細な変化でも一番に私に知らせて下さい」獣性の能力が開花すれば、次期宰相候補のアルベルの隣に立てるかもしれない――病弱で、王宮の小さな世界しか知らなかった第三王子の飛躍の軌跡!! ※口絵・イラスト収録あり