名家である九条家の主人に執事として仕えるため、悠里は十八年ぶりに日本に戻ってきた。<br />けれど、懐かしい気持ちを胸に抱いた悠里を待っていたのは、かつての幼なじみであり、今では九条家の主人を名乗る成り上がりの傲慢な男、海棠隆之だった!隆之は「今日から俺がおまえの主人だ」と宣言し、九条家を手に入れるため、悠里に「偽りの花嫁」になることを強要する。<br />執事でありながらも、昼も、夜も、心までも隆之に囚われていく悠里の想いの行方は……