ホテルのロビーで自分を見つめ、涙を零す美貌の男に、一瞬で心を奪われたヤクザの海江田。<br />逃がしてはならない―本能の命じるまま、その男・篠原に声をかけた海江田は、素性は訊かないという条件付きながらも、彼と逢瀬の約束を取りつける。<br />遊びの恋とは違う。<br />生真面目で凛とした篠原に海江田は指一本触れず、少しずつ近づく時間を大切にしていた。<br />だが、互いが敵対する立場にあると知った篠原から、もう会わないと告げられ海江田は彼を凌辱してしまい…。<br />