祖父が創設した西園寺美術館で副館長を務める公彦は、偶然のきっかけで名器の茶碗と引き換えに伊勢財閥の血筋の少年・昴を名家の御曹司らしく教育することになる。<br />昴は、ある事情から16歳の今までろくな教育も受けたことの無い手負いの山猫のような少年だった。<br />生意気で反抗的な昴に手を焼く公彦だったが、一緒に過ごすうちにお互いの距離が少しずつ近づいていき――。<br /> ※本文にイラストは含まれていません