大企業の重役秘書を務める桧垣圭一は、会長の孫であり高校時代密かに憧れていた先輩・高倉美弦の元で働くことになる。<br />美術館館長の職に就く美弦は、静謐な美を湛えるどこか掴み所のない男だった。<br />そんなある日、圭一は美弦にプライドを傷つけられたことをきっかけに彼の元を去ろうとするが、美弦は「貴方を好きにさせてくれるなら残ってもいい」という圭一の条件を呑み、夜は淫らなしもべとして跪き――。<br /> ※本文にイラストは含まれていません